1. この実習で設定したテーマについて得られた成果
主に実習は模型製作をさせて頂いたが最初の模型練習の時点で今の自分の実力を思い知ることになりました。模型を自分が今までどれだけ適当にやってきたのかと思うくらい実際の仕事では使えないものでした。
でもどうすれば真直ぐに切れるのか、切り口が綺麗になるのか、つなぎの切り方など、模型の作り方を根本から学ぶことが出来ました。また、大学では自分が書いた図面で模型を作っていましたが、ここでは始めて自分以外の人が書いた図面を読み取ることから始まり、竣工模型なのでスタディ模型よりも高い精度を出す為に何度も練習してから開口部を切り抜いたり、つなぎの斜めに切る部分を切ったり、完璧な模型を作るために集中することを学びました。
現場見学では今まで大学の様々な講義で学んだことが集約された形で見ることが出来て、これまで言葉や写真でしか見たことが無くてなんとなくしか理解できていなかったことを実際に自分の目で見てそういうことだったのかと理解することが出来ました。
2. 設定したテーマの他に、この実習で得られたこと
一件の家を建てるためにはものすごい量の図面が必要で、その中でも細かいところまで指定しないといけない。図面を書いた人が常に現場にいるなんて事はないから、図面の中で全て表現し伝えなければならない。それでも現場ではさらに細かい修正や変更、お施主さんが現場を見たことで感じるイメージの違いなどで何度も打合せをして皆で満足できるものを作ろうとしているのだと感じました。
私たちが普段書いている程度の図面では到底何も建ちはしないと感じました。
3. 今後の学習や将来の職業選択に対して、今回の実習が与えられると思われる効果・影響
注文住宅を主に設計監理する会社だったので、住宅に関する実際の現場を知ることができました。
模型は厳しかったけれどそれも本当に大切なことだと思えました。私は将来住宅を主に仕事をしたいと思っていたし、マニエラ建築設計事務所ならば住みやすい家とかユニバーサルデザインで、という機能的なことだけを重視した住宅でなく、住む人の生活スタイルそのものを重視し、その人に必要な要素を持った住宅が作れるのではないかと思いました。
4.実習期間中に職場で感じたこと
第一は本当に忙しそうなところだと思いました。人の動きも多いし、様々な業者が出入りし、数分おきに電話が鳴っていて、私たちが変える頃はまだ誰もが机に向かっていてすごいと思い、今の自分の生活がどんなに自由でひどいせいかつなのだと思い知りました。
また月に一度、事務所の方々が集まってその月に竣工した建物に対する反省などを意見交換していることが素晴らしいと思いました。
マニエラではそこで働く人たちも作られている建物もすべてが勉強になりました。そして、自分の考え方を見つめなおすことができました。,