OPEN DESK 体験レポート
京都女子大学 家政学部 生活造形学科 Y.Yさん2008.9.3~9.12
9月3日から9月12日まで、9日間という短い間でしたが本当にお世話になりました。オープンデスクに来させて頂いたのは、設計事務所がどんなところなのかという事を知りたかったのと、模型制作が上手くなりたかったからです。
実際、9日間ずっと模型制作をしていたのですが、カッターの使い方の練習の段階から「カッターで紙を切る」という行為がこんなにも難しかったのかと早速つまづいてしまいました。そして「ロ」の仕事に対する意識の高さを感じました。結局4日間を練習に費やし、「少しはマシかな」というレベルくらいまでには切れるようになりました。
今思えば、自分が今まで学校の課題で作ってきた模型は何だったのかと、あまりの違いに恥ずかしくなります。
5日目からは実際の住宅の模型を制作しました、やはりここでもカッターの使用技術に苦労しましたが、ひとつの「家」の形が作られていくので、楽しかったです。
結局、最終日ぎりぎりまでかかってしまい、敷地も出来ずじまいでしたが、最初の頃の自分と比べると、少しは成長できたような気がしました。
また模型制作の合間に所員の方について施工途中の現場に行けたことはとても大きな経験になりました。構造や家のコンセプトや材料の事など、学校では教科書の写真でしか見ることの無い部分を実際に見ることが出来たので、「空間」というものの認識が少しクリアーになりました。また大工の方の仕事を見ることが出来、家が人の手によって建つという事を、改めて肌で感じられた気がします。
また納涼会では、所長さんをはじめ、所員の方の色々なお話が聞けてとても良かったです。特に所長さんのお話には熱意が感じられて、「これが本当のプロなんだなー」と思いました。
マニエラで勉強させて頂いて、自分の中で将来のことなどを考えさせられた9日間でした。私は、泰輔さんが日報にも書いてくださった「感動できる自分になろう」という言葉がとても印象的でした。私も皆さんのように何か自分が夢中になれるひとつのことに出会えるように、意識を高く持ち頑張りたいと思います。短い間でしたが本当にお世話になりました。マニエラに来れて良かったです。
ありがとうございました。,
大分大学 福祉工学科 建築コース 3回生 Y.Kさん2008.8.18~8.30
1. この実習で設定したテーマについて得られた成果
主に実習は模型製作をさせて頂いたが最初の模型練習の時点で今の自分の実力を思い知ることになりました。模型を自分が今までどれだけ適当にやってきたのかと思うくらい実際の仕事では使えないものでした。
でもどうすれば真直ぐに切れるのか、切り口が綺麗になるのか、つなぎの切り方など、模型の作り方を根本から学ぶことが出来ました。また、大学では自分が書いた図面で模型を作っていましたが、ここでは始めて自分以外の人が書いた図面を読み取ることから始まり、竣工模型なのでスタディ模型よりも高い精度を出す為に何度も練習してから開口部を切り抜いたり、つなぎの斜めに切る部分を切ったり、完璧な模型を作るために集中することを学びました。
現場見学では今まで大学の様々な講義で学んだことが集約された形で見ることが出来て、これまで言葉や写真でしか見たことが無くてなんとなくしか理解できていなかったことを実際に自分の目で見てそういうことだったのかと理解することが出来ました。
2. 設定したテーマの他に、この実習で得られたこと
一件の家を建てるためにはものすごい量の図面が必要で、その中でも細かいところまで指定しないといけない。図面を書いた人が常に現場にいるなんて事はないから、図面の中で全て表現し伝えなければならない。それでも現場ではさらに細かい修正や変更、お施主さんが現場を見たことで感じるイメージの違いなどで何度も打合せをして皆で満足できるものを作ろうとしているのだと感じました。
私たちが普段書いている程度の図面では到底何も建ちはしないと感じました。
3. 今後の学習や将来の職業選択に対して、今回の実習が与えられると思われる効果・影響
注文住宅を主に設計監理する会社だったので、住宅に関する実際の現場を知ることができました。
模型は厳しかったけれどそれも本当に大切なことだと思えました。私は将来住宅を主に仕事をしたいと思っていたし、マニエラ建築設計事務所ならば住みやすい家とかユニバーサルデザインで、という機能的なことだけを重視した住宅でなく、住む人の生活スタイルそのものを重視し、その人に必要な要素を持った住宅が作れるのではないかと思いました。
4.実習期間中に職場で感じたこと
第一は本当に忙しそうなところだと思いました。人の動きも多いし、様々な業者が出入りし、数分おきに電話が鳴っていて、私たちが変える頃はまだ誰もが机に向かっていてすごいと思い、今の自分の生活がどんなに自由でひどいせいかつなのだと思い知りました。
また月に一度、事務所の方々が集まってその月に竣工した建物に対する反省などを意見交換していることが素晴らしいと思いました。
マニエラではそこで働く人たちも作られている建物もすべてが勉強になりました。そして、自分の考え方を見つめなおすことができました。,
中央工学校OSAKA インテリアデザイン科 Y.Oくん2008.7.14~7.25
今回のオープンデスクで私が感じたことはまず、社会に出るということにすごく緊張しました。短い二週間の期間だけど毎日ちゃんと通えるか不安でした。その反面、自分がやってみたい仕事を体験できるとあって期待もしていました。
こんな気持ちの中、私のオープンデスクは始まりました。
オープンデスクに来る前から模型の作業をさせて頂くことは大体わかっていたので心構えは出来ていました。普段学校で製作している模型とはわけが違うので気合いも入っていました。
まず模型の練習から入ったのですが気合いが入っていた私に太田さん、田中さんのダメ出しに合い、尚更やる気がでました。しいかし一度も模型に関しては褒められることなく模型を作っていました。ダメ出しをくらって当然だと思いました。お客さんに出すということをしっかりと分かっていなかった自分がいたと思います。これから何回も模型を作る機会があると思います。そのときどこまで追求するかというラインを高く持って行こうと決めました。
何度か現場に連れて行って頂たくさんのことを知ることができた気がします。一番印象に残っているのが、1年点検に同行した時に所長が仰られた一言で「建築は寸法で出来ている。いい空間と思えば寸法を測りなさい」という一言に心の奥底から「なるほど」と思いました。確かに、寸法なしでは空間なんて出来ないなと思い、寸法をメモにとっていこうと思いました。
他にも施工中の現場に連れて行って頂いた時には、どういった事で打ち合わせをしているかという事や、壁の中の事、法規の事などを色々と聞くことができて良かったです。
短い間のでしたが色々なことを学ぶことが出来て感謝しています。
建築にゴールは無いと思いました。建築に対する意識が変わりました。
模型は下手くそですが、建築家になりたいと思わされる2週間でした。,