結構前なのですが、四国各地を巡ってきたときのことを少し書きたいと思います。
香川→高知→香川直島の順で、主に建築物やその土地の風景を見に行くのが目的です。
朝、電車でまず香川県に向かいます。とりあえず香川ということでうどんを食べに行きました。
うどんの製麺所です。知らなかったらここで食べられるとは思わないような外観…というかやっぱり製麺所です。店内は大部分が製麺のスペースで、奥のほうに長机が2,3置いてあるという状態でした。
中には何人かのお客さんがいたのですが、みんな膝に手を置いた格好で同じように待っているのが印象的でした。この人たちは地元の人たちで、ここで食べるのではなくて、出来上がった麺を買いに来たようでした。
ごはんも済んだので、もう少し電車にのって香川の中心部に向かいます。
瀬戸大橋のふもとから電車で1時間ほど、旧香川県庁舎へ向かいました。
設計は丹下健三。
コンクリートの建物ですが、木造の伝統美を継承したような意匠で普遍的な美しさを持った作品です。完成から55年ほど経ちますが古さを感じさせません。
しかしながら残念なことに、庁舎としての役割はこのすぐ隣に新しくできた建物に譲っていて、現在は使用されていません。
壊さずに保存活用しようという動きがあるそうですが、現段階では今後どうなるか未定です。
香川県をあとにして、高知県へと出発しました。
香川から高知へは区間としては長いですが、そのほとんどの区間でレールが1本しかなくて電車がすれ違うことができません。そのため前方から来る列車を駅で待つ時間が結構あります。僕が乗ったときは30分、一番長い場所では1時間待ち。
1時間も駅で待つことなんてなかなかないことです。でもそんな時間も旅では思い出になったりします。
翌日の旅2日目は牧野富太郎記念館がメインです。
牧野富太郎記念館へは、高知駅からバスが出ていて3~40分で行くことができます。
建築家内藤廣が設計したこの建物は、「村野籐吾賞」「毎日芸術賞」 「IAA(International Academy of Architecture)グランプリ」など8つの賞を受賞している建物です。
屋根がとても特徴的です。
敷地の入口から建物までしばらくこんな木に囲まれた気持ちのいい道が続きます。
大きな屋根が夏の日差しを遮ってくれます。
石を敷き詰めた水盤。持って帰りたいぐらいきれい。
高知県へ行く機会があればぜひ行ってみてください。
つづく