椅子好きなので、好きな椅子の話を3つほど。
僕がはじめて興味をもった椅子は、カルテル社から発売されているA・チッテリオの「DOLLY」でした。
横にスタッキングという発想や、シャープなフォルムに一目惚れして購入。搬送費が惜しくて梱包のダン
ボールを抱えて電車で持って帰ったことを思い出します。
また、室内外を問わず利用可能なところも気に入っていて、スタイリッシュさと機能性を兼ね備えた秀作
です!
次にこの椅子は、1969年にジャン・カルロ・ピレッティによって生み出された名作です。
第2次インテリアブーム以降、インテリアショップなどでよく見かけるようになりました。
8年程前に購入したのですが、今でも見ていて飽きません。かなりクールだと思います。
「Plia chair」は、折畳み椅子の原型と言われていて、その洗練されたスタイルは今日でも錆びれることな
く存在感を発揮しています。
もちろん見た目のみならず、機能面においても秀逸なデザインとなっていて、折り畳んだ状態ではハブの
部分が僅かに出っ張るだけで、その厚さ4.5cm!
現在、世に出回っている同類のものに比べても、かなり薄いですよね。
座っても、折り畳んでも絵になるこの椅子。
―名作と呼ばれる所以ですね!
最後に、3本脚の優美なフォルムを持つ「Three Legged Shell Chair」。
ミッドセンチュリーの時代背景を受けて、積層合板で作られたH.ウェグナーの代表作のひとつです。
量産化がなかなか難しかったらしく、過去何度も製品化を見送られていました。そして、10年程前にやっ
と世に出た逸品です。
現在は数種のバリエーションが展開されていて多様な表情を見せてくれています。
ウェグナー自身も、この原型となる試作品(アームやヘッドレスト付のかなり大ぶりのもの)を実際に使用
していたそう。
個人的に、アーロンチェアと並んで最も欲しい一脚です。
椅子は、実際に使ってみて身体で座り心地を記憶し理解するものだと思うので、職業柄出来るだけ多く
の椅子を所有して、試してみたいと思っています。
ただ、高過ぎるのでいつ購入できるかは未定ですが。。。