台湾建築(1)

蘭陽博物館 (設計:姚仁喜)に行ってきました。

台北から鉄道で1時間ほどの町、”宜蘭”。
「頭城駅」から北に20分ほど歩くと蘭陽博物館が見えてきます。
宜蘭の歴史を展示した、地元自慢の最新博物館建築です。
その特異な外観は北関海岸一帯でよく見られる”ケスタ”をイメージしています。 ”ケスタ”とは片面が切り立ち、もう片面が緩やかに傾斜した、この地域特有の丘陵地形を意味します。建物形状から創られるパースペクティヴの効いた内部空間は圧巻です。 山のフロア、平原のフロア、海のフロアと三階に分かれた展示に次々と出会うよう、上層階から館内をくるくると回りながら降りてくる動線に導かれていきます。建築が目的でなくても十分楽しめる博物館でした。
台湾で九份観光に行く機会があったなら、宜蘭まで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
台北に戻る途中で”九份”に立寄ってみました。
ジブリ作品「千と千尋の神隠し」のモデルとなった町だそうです。
夜は綺麗に並んだ赤提灯が風情のある雰囲気を醸し出していました。
(written by : H.Sekiguchi)

 

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