三朝の三徳山三佛寺・投入堂に行ってきました。
その昔、修行者が蓮の花びらを、「この花びらを、神仏にゆかりのあるところへおとしてください。」と空に投げたところ、先の3つの山に舞い降りたため、そこに順にお堂を造っていったそうです。その最後が三徳山で、修行者が麓にお堂を造りました。そして、それを法力で手のひらに乗るほどに小さくして、大きな掛け声と共に断崖絶壁にある岩窟に投入れたと伝えられています。「投入堂」の名はこの事に由来します。 その他も、重文や国宝のお堂も幾つかあり、建立はそれぞれ平安時代後期及び室町時代・江戸時代後期とされています。 厳しい自然に身をおいて、悟りを開くために敢えて危険な場所に建立したお堂なので、参拝にも登山を要することで有名です。行く前に基本部分をざっくり調べただけだったので、受付で説明を聞いた時は驚きました。
と言うのも、以前からの入山時に靴のチェック(許可されなかったら受付で売ってる草鞋を購入しないとダメ)や、入山届の提出・雨天時は入山不可などの約束事があり、加えて、ここ数年連続で死者もでているらしく、警察から「一人での参拝は禁止」という指導がでて、お寺への参拝にしてはかなり厳しめの内容だったからです。
結局、履いてた靴が許可されず500円で草鞋を購入。出鼻を挫かれ、裸足に草鞋スタイルで出発しました。・・・が、出発してすぐに、考えがあまかったことに気がつきました。
途中、鎖やロープを頼りに崖を上る場所があるという事は知っていましたが、数もレベルも予想以上で、一歩間違えば大怪我しそうなところばかり。崖下へ転落なんかしようものなら間違いなく即死するはず。けれど、柵はなく、たまに命綱がある程度の安全対策もある意味すごかったです。 修行の意味が込められての事なので参拝者としては楽しいけれど、都会に住んでる者にはアナクロニズムな感覚をおぼえました。